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キャリアアドバイザーコラム

地域限定ラウンダー薬剤師とは?

『ラウンダー』という働き方について、皆さんどのようなイメージをお持ちですか?

言わずもがな、ラウンダー勤務とは複数の店舗を回る薬剤師のことを指します。

求められるスキルはずばり、幅広い処方箋に対応できる調剤スキルです。
普段のスタッフのお休みの取得や、急な休みが出た際の応援、
そして退職に伴い一時的人員が不足した際に活躍します。

そのため、給与も一般の薬剤師よりは高く、
場合によっては管理薬剤師よりも厚い手当をいただけるケースもあるため、
幅広い科目にも対応可能なスキルを積まれた方にはオススメの働き方です。

ただし、法人によって『ラウンダー』の定義や働き方は大きく異なり、
地域限定のラウンダーから全国規模のラウンダーと、勤務形態は多種多様。

そこで今回は、比較的人気な『地域限定ラウンダー勤務』をいくつかご紹介していきましょう。

ラウンダーの対応エリア

ラウンダーのエリアの範囲は、
法人の店舗展開がどこまで手を伸ばしているのかにも大きく左右されています。

【1】2~5店舗程度
2~5店舗程度だと、どこの店舗も比較的近くに展開されていることが多いため
無理なく応援にくことができる範囲内かと思います。

ただ、この規模で『ラウンダー』という勤務はあまり耳にしません。

店舗間の応援がないという訳ではなく、どこの店舗も近い距離にあることから、
全従業員が他の店舗でも勤務できるように体制を整えていることが多く、
頻繁に動く人員としては代表が担っているため、需要(求人)がないのです。

そのため、給与をUPさせてまでラウンダーを雇うことは稀なケースと言えるでしょう。

【2】2~10店舗程度の規模
この規模の薬局は、隣接する市や県に跨って店舗を持っていることが多く、
転居は伴わないラウンダー勤務が比較的可能です。

とはいえ、仮に10店舗のうち一番遠い店舗同士が車で1時間はかかる距離にあるとした場合、
『毎週数回までの応援』と言われていても、
人員不足の状況によっては毎日応援に行くことも出てくることになります。

そのため、ラウンダーを避けたいスタッフも出てくるため、需要が出てきます。
エリアマネージャーのような意味合いを含むケースやある程度のスキルがないと行えない勤務なため、
年収もエリアの相場より高いこともあります。

【3】全国展開している法人
全国に展開している法人も地域限定でラウンダーを募集しているケースがあります。

店舗が増えてくるとその分だけ何かあった際のリスクを考慮し、
エリアごとに動ける人員を確保しなければなりません。

とはいえ、全国規模=大手という図式が見られ、給与の算定もそこまで大幅に伸びないケースが多く、
管理薬剤師の給与と同程度とみておいた方がよいでしょう。

以上のように、『地域限定』のラウンダーにも法人によって働き方も待遇も異なります。

ラウンダー求人は一般的な求人とは異なるため、
ご自身で求人を探し、かつ選考に進まれたとしても、勤務形態や条件が複雑なことも多く、
ご自身では聞き逃しや確認の抜け漏れが発生する危険性があります。

上記【1】~【3】に当てはまらないようなイレギュラーケースも多々ありますので、
ぜひ、弊社のような専門のコンサルタントに相談をいただければと思います。

編集部Nihon Medical Career

キャリア編集部よりキャリアに役立つ情報をお届けします。

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