CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

薬剤師は何歳まで転職ができるのか?

60歳過ぎてからの転職は有利?不利?

昨今、政府は国家公務員の定年延長を打ち出し議論を重ねています。
日本は世界トップクラスの長寿国で、平均寿命は男性が81歳、女性が87歳となり、
「人生100年時代」と様々なところで耳にするようになりました。
元気なお年寄りが昔より増えたことも、今回の定年延長を考えるきっかけになっています。

今回は、国家公務員の定年延長を国は検討していますが、薬局業界はどうなのでしょうか?

一般的に定年の年齢は企業により多少異なりますが、
「60歳」を定年とする企業がほとんどで、次いで「65歳」と定める企業と続きます。

では薬剤師はどうかというと、病院、薬局、製薬メーカーやドラッグストアなどの
雇用先によって定年は異なりますが、薬剤師以外の職種と同様に60歳を定年退職と
定められていることが多いようです。

私も多くの薬局・ドラッグストア等の就業条件を確認していますが
「60歳定年・再雇用65歳まで」のところがまだまだ多く、
65歳定年に設定している企業は1~2割の印象です。

定年60歳という会社がまだまだ多い薬局業界ですが、
最近は60歳を過ぎてから(定年を過ぎてから)ご転職を考えられる方や、
70歳近くても「健康なうちは仕事をしたい!」というお気持ちが強く、
ご登録いただく機会が増えてきました。

薬剤師は国家資格なので、会社側さえよければ、
70歳を過ぎても雇用延長をして勤務できる可能性も十分あるという見方もできます。

ただ、実際には【転職】という面から判断すると現実は厳しく、
50代半ばを過ぎてから転職を希望される場合、
法人側も採用を渋るケースが増えてきました。
「うちは定年が60歳なので・・」
「長く働いてもらいたいから今回は見合わせる」
と言われてしまい、選択肢はどんどん少なくなっています。

もちろん、勤務エリアや働き方によっては年齢関係なく「ぜひ!」
というケースもあるので一概には言えませんが、
60歳定年の会社がまだまだ多い昨今、ご転職を考えるのであれば50代前半までが、
ご自身でも会社を選ぶことができるリミットになってきそうです。

もしも「今」転職をお考えの50代の方は、
早めに今後のキャリアや60歳過ぎてからの人生を考えてみてくださいね。

編集部Nihon Medical Career

キャリア編集部よりキャリアに役立つ情報をお届けします。

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