CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

ライフステージとライフロール

変化していくワークライフバランス

最近ご転職の相談をいただいた方で、偶然にも転職理由が同じということが続きました。
「今までは仕事第一で頑張ってきたけれども、
これからは家族との時間も大切にしていきたい」という内容です。

一言で言うと「ワーク・ライフ・バランスを大切にしたい」ということですが、
そのバランスというのは人それぞれ、その時々で異なってきますよね。

キャリア理論の中では「ライフステージ」と「ライフロール」という考え方があります。

【ライフステージ】

人生を時間軸で5つの段階に分けたもの。
それぞれの段階で人としての特定の課題があり、
その課題に取り組むことを通じて人間的な成長を遂げていくということ。

【ライフロール】

人生のそれぞれの時期で果たす役割のこと。
自分なりの価値観・興味関心・性格など(=自分らしさ)は、
子供・学生・市民・労働者・配偶者・家庭人・親・余暇を楽しむ人などの
複数の役割を並行して果たす中で確立されてゆくということ。

ライフロールはライフステージに応じて変化していきます。
新たな役割が増えたり、逆に減ったり。また、その役割に割く時間も変わっていきます。

今回ご相談頂いた方々は、20代~30代までは
労働者としての役割に時間のほとんどを費やしておりました。

しかし、ご結婚、お子様の誕生というイベントを経て、配偶者、親としての役割が増え、
労働者の役割に費やす時間の割合にも変化が起きたのだと思います。

また、定年退職された方で「自分の居場所が無い」という話もたまに耳にします。
それは自分が果たしている役割が労働者以外に見出せなかったからではないでしょうか。
このような方は、意図的にご自身の役割を増やしていくことも必要なのかもしれません。

複数の役割を演じる中で、どの役割にどれくらい重点を置きたいかが
自分らしさそのものになっていきます。

自分らしい働き方はどのようなものなのか、一緒に考えてみませんか?

編集部Nihon Medical Career

キャリア編集部よりキャリアに役立つ情報をお届けします。

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