CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

患者が薬局を選べる時代

先日、急に右肘が痛み腫れてしまったので、
いつもお世話になっている整形外科クリニックに行ってきました。
診断は、菌の感染による炎症とのこと。

こちらのクリニックのすぐ隣に薬局があり、いつもそこでお薬をもらいます。
まずいつもの第一声、「今日はどうしました?」から始まり、薬の説明と飲み方のお話がありました。
会計の間にはフランクにお話をして薬を受け取りました。

2回目の通院時に、まだ症状が残っていたので、
同じ薬を3日分追加で処方していただいたのですが、
いつもの薬局が数か月前から在宅対応で午後が閉局になってしまったため、
この日は別の薬局に行きました。

初回ということもあり、早々にヒアリングシートに記載を促されました。
調剤を終えて投薬台で薬を受け取る時には、
改めて丁寧に一つずつ、これはどのような薬でいつ飲むのかを説明され、
今飲んでいる薬についても、今回の薬と一緒に飲んでも問題ありませんからと説明がありました。
処方された薬の説明は丁寧ではありますが
必要以上の会話はなく、私の症状については全く触れませんでした。

門前の薬局は何度も行っているので、
薬剤師さんも私を認識されていると思いますが、
処方箋を見る前に、まずは何があったのかと症状を聞いてくれます。
混み合っていなければ、少々の雑談もあったりします。

「薬を受け取ることが出来ればどの薬局でも同じ」と思っていましたが、
今回の薬局に対しては、正直にいうと少し物足りなさを感じてしまいました。
門前の薬局が午後を閉めてしまったことが何より残念ですが、
私の最寄り駅はローカル駅ではあるものの、駅前付近には複数の薬局があることもあり、
次回は、別の薬局に行ってみようかな・・・と思ってしまいました。

「対物から対人へ」と言われ、薬剤師に対して『対人スキル』を求められるようになっています。
もちろん、すべての患者が同じような対応を求めるわけではありません。
私のようにフランクに雑談を交えてのコミュニケーションを好む人もあれば、
必要最低限で短時間で薬を受け取りたいと思われる人もいるかもしれません。

営業や販売のように、今後は薬局でも相手の好む対応を
察知するコミュニケーション力が求められるのだと感じます。

これだけ薬局があるのですから、患者は選ぶことが出来てしまいます。
あまり意識していなかった私ですら、「複数あるから選ぼう」と
思ってしまったくらいです。それくらい薬局の数は多いのです・・・

薬局にとって、「いかに選ばれる薬局になるか」という重要な課題に対して、
薬剤師の方の対人力による解決が求められるのも当然なのかもしれません。

編集部Nihon Medical Career

キャリア編集部よりキャリアに役立つ情報をお届けします。

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