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薬剤師として働く中の一つの選択肢である「企業薬剤師」。年収が高く、ライフワークバランスも整っているイメージがあり、比較的人気の選択肢です。
そこで今回は、企業薬剤師への転職はハードルが低いのか高いのか?どのようなスキルがあれば内定を勝ち取ることができるのかなどについて、転職のプロの視点で解説します。
以下のような勤務先で、薬剤師の専門的な知識を生かしながら働く方のことを言います。勤務先に応じて、職種・業務内容も幅広く存在しています。
・製薬会社
・医療機器メーカー
・医薬品卸
・化粧品系企業
・食品系企業
・化学系企業
・研究職
・開発職(CRA、CRC、CRO)
・営業職(MR)
・学術職
・管理薬剤師
・DI
・品質保証
・PV
日々のルーチンワークに飽きてしまったり、業界の将来性を悲観し、薬局・病院以外で働きたいという方もいらっしゃいます。
多くの企業が土日休で、夏期休暇、年末年始といった長期休暇も取りやすい傾向があります。
退職金、企業年金、様々な保険関係、各種手当に充実した育休制度など、大きな企業であれば特に各種制度が充実しています。
製薬企業に代表されるように高年収の企業や、求人によっては1000万円を超えるものもあり、薬局・病院薬剤師では届きにくい待遇の求人も目にすることもあります。
理想的、魅力的な仕事に見える企業薬剤師。そんな企業薬剤師への転職へのハールは高いのでしょうか?低いのでしょうか?
20年以上にわたり薬剤師の皆さまの転職支援をしてきた当社キャリアアドバイザーの視点で率直にお伝えすると、企業薬剤師への転職はずばり「ものすごくハードルが高い」です。
主な理由は以下の通り挙げられます。
当然ですが病院・薬局に比べると求人数が圧倒的に少ないです。よって、選択肢は非常に少ないので、理想のエリアや通勤可能な距離や時間が適うことは非常に珍しいです。
一般的にですが、これまでの職歴や納得のいく転職理由かどうかなど、薬局・病院業界よりもシビアなふるい落としのある書類選考から始まります。書類が通っても2次、3次面接など複数の選考があるのが当たり前なので、希望の求人があったとしても内定獲得までの難易度も非常に高いです。
いくら求人情報に、「最高700万円まで」と書いてあったとしても、企業からみるとキャリアチェンジの方は「未経験者」に他なりません。希望の年収がかなうどころか、現在の年収をキープすることすら難しいものが多いので、年収が下がるのは大前提として捉える必要があります。
そんなハードルの高い企業薬剤師求人ですが、中には未経験でも内定を勝ち取っている方はいらっしゃいます。その方々に共通しているのが以下の4つです。
1. 年収が下がることへの理解
2. 多少遠方への通勤となることへの理解
3. 一から新たな業務やスキル、知識を習得することに積極的
4. 内定を勝ち取るために転職活動に前向きに取り組める姿勢
以上のように、一言で言えば企業薬剤師になるためにはさまざまな苦労を乗り越える「覚悟」ができている方は内定を勝ち取ることができています。
⇒自身が何ができるのか、何が強みなのかという自己分析
⇒企業を把握する中で、自身の強みをどう活かすことができ、どのように会社に貢献できるか、そしてどのように地域に、社会に貢献できるか
⇒上記内容をふまえ、しっかり面接の対策を行う、履歴書、職務経歴書の書き方から、面接でどのように伝えるかまで、しっかり準備をし、環境を整えましょう
都内の一等地にある大企業に通い、収入も休みも充実・・・企業で働くことに対し、憧れを持っている薬剤師も少なくありませんが、ただ現実はそう甘くはありません。
経験者は別として、そのような大企業に中途の未経験者として入社するハードルは限りなく高いとお考えください。
ただし、豊富ではない企業求人の中においても、多少年収を下げてでも、ちょっと遠くに引越してでも、またそのようなチャレンジするための苦労を厭わない、という方であれば専門的なスキルを磨き、その道のプロとなることで次の理想的なキャリアを手に入れることは十分可能です。
むしろ、そのような覚悟があり努力を継続できる方にとってはうってつけかもしれません
企業への転職には、
・年収が大幅に下がったり、希望のエリアや条件ではなくとも、この道で生き抜くという覚悟
・そこでプロフェッショナルなスキルを身に付けてキャリアアップするというチャレンジ精神
この2つが必要です。
企業薬剤師の求人お探し方、また面接対策についてはぜひ当社も含めた専門家にご相談ください。
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異国情緒溢れる長崎県出身。大学卒業後、旅行業10年を経て、キャリアアドバイザーへ転職。「人と人との出会い、つながりを大切に」をモットーに、日々奮闘中。