このほど、文部科学省より「薬学部における就学状況および退学状況等の2023年度調査結果」が発表されました。今回はその中でも2023年度の6年制薬学部入試の実質競争倍率についてお話したいと思います。
【参考】薬学部における就学状況および退学状況等の2023年度調査結果(文部科学省)https://www.mext.go.jp/content/202309011-mxt_igaku-100000059_01.pdf
大学別の入試倍率ランキングの上位5大学は以上のとおりです。
1位は名古屋市立大学で定員65名に対して651名が受験し、合格者112名、実質競争倍率は5.81倍、続いて千葉大学、静岡県立大学、富山大学と国公立大学が上位を占めました。
私立大学では、近畿大学が150名の定員に対して3,500名以上が受験、739名が合格し、実質競争倍率は4.84倍となりました。
なお、国立大の実質競争倍率は平均3.6倍、公立大は平均4.3倍、私立大は平均2.1倍となっており私立大の受験生・学生集めの厳しさを示すような結果となりました。
次に、大学別の入試倍率ランキングの下位5大学はご覧のとおり。すべて私立大学となりました。
私立大学では全員合格となった千葉科学大学と姫路獨協大学を含めた、10大学で実質競争倍率が1.1倍未満となっています。
最後に、6年制薬学部のある大学80校の全ランキングはこのようになっています。
第109回薬剤師国家試験は2024年2月17、18日に実施されることがすでに厚生労働省より発表されています。6年間という大切な時間を過ごす進学先選び。難易度や倍率だけにとらわれず、大学ごとの強みや特色を見極めながら、ご自身に合った大学選びをすることも大切です。
【参考コラム】第108回薬剤師国家試験(2023年)ストレート合格率ランキング
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異国情緒溢れる長崎県出身。大学卒業後、旅行業10年を経て、キャリアアドバイザーへ転職。「人と人との出会い、つながりを大切に」をモットーに、日々奮闘中。