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キャリアアドバイザーコラム

転職時に空白期間ができる場合、健康保険や年金ってどうなるの?

転職活動の中で「入社時期」を決めるにあたって、「現職の退職日の翌日に入社したい」というご希望をいただくことが多くあります。健康保険や年金手続きの観点で、現職の退職日と転職先の入職日との間に空白期間ができないようにしておいた方がスムーズだからです。

ただ、退職日や入職日は給与の各社の締め日にあわせる会社もあり、どうしても空白期間ができないように調整が難しいケースもあります。
この記事では、転職時に空白期間ができる場合の健康保険や年金の扱いはどうなるのかについて、事例を交えながら解説します。

空白期間ができる場合の健康保険

健康保険について

保険料は月単位で計算され、日割りでの保険料納付はできません。また、加入した月の保険料は必要となりますが、資格を喪失した月分の保険料は必要ありません。
具体的な例を挙げてご説明します。

(1)2月15日A社退職、2月16日転職先B社入職の場合
⇒2月分の保険料は転職先B社で控除されます。

(2)2月末A社退職、3月1日転職先B社入職の場合
⇒2月分の保険料はA社で控除されます。また保険料は翌月支払いとなりますので、月末退職の場合は、1月分・2月分の2ヶ月分の保険料がまとめて控除されます。
★通常より控除額が増えるので退職時期は要注意です。

(3)2月15日A社退職、2月26日転職先B社入職の場合
⇒2月15日まではA社で加入していた健康保険の保険証を利用できますが、退職時に保険証を返却するため、2月16日~26日までの間、万が一、病気になったり事故にあった場合、健康保険の適用が出来なくなります。
そのため、空白期間をつくらないよう、以下のいずれかの手続きが必要です。

①加入していた健康保険の任意継続被保険者制度を利用する
数日間の加入になりますが、保険料は日割り計算ができないため、1ヶ月分の保険料がかかることになり、2月分は二重支払いとなります。

②国民健康保険に加入する
住んでいる市区町村によって、保険料や納付方法が異なります。加入期間が数日の場合、保険料がかからないこともありますので、市区町村の国民健康保険相談窓口に詳細をお問い合わせください。

空白期間ができる場合の年金

年金について

保険料は健康保険と同様、月単位で計算され、日割りでの保険料納付はできません。また資格喪失日は退職した日の翌日となり、資格喪失月の保険料は不要で、加入月は保険料が必要となります。

健康保険と同じ例を挙げてご説明します。

(1)2月15日A社退職、2月16日転職先B社入職の場合
⇒2月分の保険料は転職先B社で控除されます。

(2)2月末A社退職、3月1日転職先B社入職の場合
⇒2月分の保険料はA社で控除されます。
また保険料は翌月支払いとなりますので、月末退職の場合は、1月分・2月分の2ヶ月分の保険料がまとめて控除されます。
★通常より控除額が増えるので退職時期は要注意です。

(3)2月15日A社退職、2月26日転職先B社入職の場合
⇒2月分の保険料はB社で控除されます。基本的にご自身での手続きは不要です。但し、入社日が退職日の翌月以降になる場合は、国民年金への切り替えが一旦必要になりますので、ご注意ください。
(例:2月15日A社退職、3月10日B社入職の場合、2月分の保険料を国民年金で支払う必要があります。)

転職時の複雑な労務手続きも、転職アドバイザーに相談できる

転職時期がスムーズに調整できる場合は問題ありませんが、空白期間ができてしまう場合、上記のようにご自身での手続きが必要になりますので、忘れないように注意が必要です。
そしてあまり知られていないのが、「転職時の労務手続きについても転職エージェントのアドバイザーに相談できる」ということです。薬剤師ベストキャリアは国家資格キャリアコンサルタントが在籍しているため、それぞれのケースに合わせて具体的なアドバイスをしています。退職・転職を考えているのであれば、どのタイミングでどんな種類の書類を用意し、それをいつまでにどの機関に提出するのか等、退職後に必要なアクションをあらかじめ把握しておく必要があります。

当社も皆さまの状況をお伺いした上で可能な限りのご支援をしていますので、お気軽にご相談ください。

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国家資格キャリアコンサルタント
N.SN_S

山口県出身。山・川・海に囲まれた大自然の中で育ち、大学で関西へ。卒業後、旅行会社でハネムーンの企画・営業に従事。その後、キャリアアドバイザーへ転身。

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