CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

成果のアピールはもう古い!?これからの自己PRとは?

キャリアコンサルタント資格維持のための講義を受けている中で、

日本における人事労務管理思想が、
「能力主義」から「成果主義」に転換し、「役割主義」へと移行しつつある

というお話がありました。

転職のお手伝いをする中で、
自己PRの世代ごとの違いを感じていたところでしたので、
「なるほど」と思わされました。

時代背景とともに、会社が個人を評価する「ものさし」が変わり、
それが薬剤師業界にも多かれ少なかれ反映されてきています。
それらは当然自己PRにも影響を及ぼすということで、自己PRにも年代ごとに特徴が出るということなのでしょう。

バブル期の自己PR

具体的には、
バブル期までの大量生産・高度成長の時代は「年功序列+職務遂行能力」を評価し、
個人の能力(保有資格)の向上が会社の業績の向上につながると信じられていました。

そのため定型業務を数多くやり遂げる力を評価されてきました。
この時代を経て、もしくはこの時代の評価を未だに行っている医療機関に長く所属されている方は
平たくいうと『なんでもそつなくこなせます』ということを自己PRに書かれている方が多いように思います。

バブル崩壊後の自己PR

バブル崩壊に伴って評価対象が上記の能力から成果に急速に転換され、
個人の成果の総和が企業の業績と捉えられることにより、「達成度合い」を評価する動きが強まります。
この世代の方は『一人で○枚捌いてきました。利益率を○%上げました』という成果に関する記載が多いです。

一方で、成果主義の欠点として、

・時間や手間がかかる継続的改善や人の育成などの長期取り組みを軽視する
・行き過ぎた個人主義の結果からの非協力的な職場集団

という点が指摘されています。

役割主義の時代の自己PR

その上で、役割主義と移行しつつある現在の評価のものさしについて、
実際に社長や採用担当者に質問をしてみると、

(1)人間的な魅力や強み
(2)成長の可能性
(3)コミュニケーション能力

というよな、成果主義では度外視されきた部分への注目が高まっているように感じます。

(1)~(3)はどのような仕事を担って会社にどのような貢献ができるのかの判断軸にもなり得ます。
役割主義とは「自身の特徴や強みを仕事でどのように発揮・適応させられるか」なのかもしれません。

国家資格キャリアコンサルタント
H.SH_S

新卒で入社した企業でブライダルプランナーを5年間経験。当社入社後は、中国、四国、九州エリアを中心に医師・薬剤師のご転職、キャリア支援に奮闘中!

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