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薬剤師の転職|退職理由の上手な伝え方 ~ケース別事例集~

薬剤師の採用面接の際に、面接官から必ずと言っていいほど退職理由を質問されます。
面接の場では、ちょっとした言い方、伝え方の違いで受け取り側の印象は大きく変わるものです。
今回は転職活動を控える薬剤師向けに「退職理由の上手な伝え方」について解説します。

ケース(1)残業時間が多い

NG例:「とにかく残業が多くて、体力的に続けることが難しく退職しました」

どの会社も多少なりとも残業はあるものです。
残業が多いという一言だけだと、
「うちの会社でも続けられないのでは?」と心配されてしまう可能性があります。

「残業が多い」ではなく「より業務に集中して効率的に働きたい」「メリハリをつけて働きたい」
という言い方にしてみてはいかがでしょうか。

なぜ残業が多いのか状況を説明し、改善のための努力をした点も伝えることもおすすめです。
やむを得ない理由だったことを採用担当者様に理解してもらうことを心がけましょう。

加えて、些細なミスが命に関わる可能性がある仕事だからこそ、
業務に集中できる環境を希望したという理由を説明することで、採用担当者様の理解が得られやすいかもしれません。

合わせて、入社後にやりたい仕事など具体的に伝えることで、
向上心・やる気をアピールするとより良い印象を持っていただけるかもしれません。

ケース(2)お給料があがらない

NG例:「給料が低くて退職しました」

よく伺う転職理由ですが、この理由をそのまま伝えてしまうと
「応募者の能力が伴っていないからでは?」「お金のことしか考えていないのでは?」と
マイナスの印象をもたれてしまう可能性があります。

転職理由を伝える際、待遇面の理由を全面的に出しすぎるのは避けた方が無難です。
伝え方としては、「能力や貢献度をきちんと評価してもらえる環境であれば、
より頑張れると思い希望した」ことをアピールしてみましょう。

今後、開業を考えており資金調達のため年収をアップしたい、奨学金返済のために収入をアップしたいなど、
根拠を合わせて伝えることで理解が得られやすいかもしれません。

ケース(3)人間関係が悪い

NG例:「人間関係がギスギスしていたので嫌になって退職しました」

周りのスタッフの方に問題があったとしても、「応募者のコミュニケーションがうまく取れないのでは?」
「うちの会社でも同じことが起こるのではいか?」と心配されてしまう可能性があります。

「より周りのスタッフと協力しながら働ける環境を求めて転職を希望した」など、説明の仕方には工夫が必要です。
不満はできる限り述べずに、状況をきちんと説明しましょう。

人間関係については、面接官は実際の職場環境を知らないため、
状況を説明しても必ずと理解が得られるとも限りません。

できれば「より興味のある分野に従事するために」「スキルアップのために」など、
人間関係ではなく業務内容など他の理由を伝えた方が良いでしょう。


いかがでしたでしょうか?

弊社では、書類添削や面接対策のための打ち合わせなども行っています。

法人から内定や希望条件を提示してもらえるよう、皆さまお一人お一人に合わせたサポートをしておりますので
退職理由の伝え方でお悩みの方は、ぜひ日本メディカルキャリアのコンサルタントにご相談ください。

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国家資格キャリアコンサルタント
坂田 百華里Yukari_Sakata

山口県出身。大学卒業後、理学療法士として一般病院で5年間勤務。主に回復期の脳血管疾患、整形外科疾患の患者さまを担当。その後、キャリアアドバイザーへ転身。

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