CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

非薬剤師による調剤業務、今後どうなるの?(その2)

転職・求人マーケットへの影響

前回は厚労省の通知から、調剤補助ができる・できない仕事についてまとめましたが、
今回は転職・求人マーケットにどう影響が出てくるかを考えてみます。

今回の通知を経営者の視点からみると、こういう考え方ができます。

「この通達のおかげで、高い人件費を払って薬剤師を採用するよりも、
 人件費をある程度抑えられる調剤助手を雇えばよいのではないか」と。

実際にこの通達後、肌感覚になりますが求人数は昨年よりも減ったように思いますし、
薬局側も薬剤師を採用できないのであれば、事務員を増やして対応するなど、
すでに人員配置の見直しをしている法人もあります。

買い手市場⇒売り手市場

・人気のエリアは充足していて求人がない
・高額年収がでなくなる
・若手しか採用しない
・特定の資格保有者や経験者しか採用しない

といった状況も起こりつつあり、売り手市場と言われる薬局業界ですが、
売り手(薬剤師)と買い手(薬局)が逆転する日もそう遠くはないかもしれません。
実際に、2021年に売り手市場と買い手市場が逆転するといった試算もでています。

以前から言われていますが、今回の通知は薬剤師の仕事が「対物から対人へ」と変わる
後押しになっていることは間違いありません。
自己研鑽はもちろんですが、コミュニケーション力を問われることも増えてきたので、
転職活動中の方はご自身の強みや自分を採用するメリットを法人に伝えられるよう、
しっかり準備することをおすすめいたします。

編集部Nihon Medical Career

キャリア編集部よりキャリアに役立つ情報をお届けします。

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