CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

パート(短時間労働者)の社会保険加入について

当社では、正社員だけでなく、
パートなど短い労働時間でのご転職を希望される方の転職支援も行っています。

先日も、1日6時間、週4日間の勤務を希望される方の支援をさせていただきました。

その方は週24時間の勤務を希望されており、加えて社会保険への加入も望まれていました。
結果として、従業員501名以上の病院への転職が決まられ、無事に社会保険にも加入となりました。

パートを希望される方にまず確認をすること

私たちが、週20時間以上の短時間労働を希望される方に、
まず第一に必ず確認させていただくのが『保険加入希望の有無』です。

一般的に広く知られているのは、短時間勤務の場合、
「週30時間以上の勤務で社会保険に加入できる」ということだと思います。

それに加えて、2016年10月から
「従業員501人以上の会社で週20時間以上働く方」も加入対象になりました。
そういった点で、大規模な会社への転職を希望される方も増えてきています。

また、2017年4月からは、従業員500人以下の会社で働く方も、
労使で合意すれば社会保険に加入できるようになりましたが、
こちらについては“労使で合意”という条件があり、
お仕事をお探ししている中でも、加入させていただける会社はまだ少ないという印象です。

社会保険加入の適用拡大

そんな中、先月下旬政府はパートなどの短時間労働者の厚生年金への適用拡大について、
加入が義務付けられている企業規模要件を、現在の「501人以上」から、
2022年10月に「101人以上」、2024年10月には「51人以上」に段階的に引き下げる方針を固め、
来年の通常国会に提出する年金制度改正法案に盛り込まれる見通しだと報道されました。

働く側にとっては、将来もらえる年金が増えることになりメリットと言えますが、
厚生労働省の試算によると、企業規模要件を「101人以上」にした場合、
新たに45万人が厚生年金に加入となり、「51人以上」では65万人。

対象となる事業主は厚生年金や健康保険などの保険料を労働者と折半するため、
「101人以上」では事業主負担は1130億円増、
「51人以上」では1590億円増と見込まれるとも報じられており、
企業側からるすとなかなか厳しい現実となりそうです。

この改正法案が通るかどうかによって、
短時間労働者の転職市場に影響が出ることは間違いないと思われます。

週20時間以上30時間未満の短時間勤務のポジションが増えるのか?減るのか?
しっかりと見守っていきたいと思います。

編集部Nihon Medical Career

キャリア編集部よりキャリアに役立つ情報をお届けします。

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