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キャリアアドバイザーコラム

薬局の承継開業|薬局を売却・譲渡する理由とは?薬剤師が把握すべきこと

承継開業(=現在運営されている薬局をそのまま購入する形での開業)をご検討されている方から、このような質問をよく受けます。
「店舗を売却するってことは、何か裏があるのではないでしょうか?
だって、良い店舗だったら売らないですよね?」
今回は、将来的に薬局経営を考えられている方向けに、薬局が売却・譲渡される理由について解説します。

薬局が売却・譲渡される本当の理由

もちろん、売却をするということは、売主にとって何かしらの「理由」があるからです。
では一体どんな理由があるのでしょうか。
普段、わたしたちがお手伝いをする中で伺う、
譲渡・店舗切り離しの主なご理由は以下の通りです。

 

  1. 1:法人で運営すると、不採算または利益が想定より低くなってしまう店舗のため
    (調剤基本料1が取れない、薬剤師の人件費がかかる、本社管理費が計上されるなど)
  2. 2:より高収益の店舗へ資源(資金や人材)を集中させたいため
  3. 3:採用難のため、管理薬剤師が退職するため
  4. 4:ドミナントエリア外で店舗管理が難しい、負担が大きいため
  5. 5:後継者不在のため
  6. 6:セカンドライフを楽しめるうちに引退したいため
  7. 7:新しい事業に投資したいため
  8. 8:処方元のドクターとの関係がうまく行っていないため

などなど

特に最近は、前回の調剤報酬改定から1年が経過し、各社が経営の見直しをされる中で、
「開業支援」を行っている弊社へ、個人薬剤師向けの譲渡・店舗切り離しの
ご相談をいただくことが多くなりました。

それはなぜでしょうか?
個人薬剤師が薬局経営する場合は、ご自身がオーナー兼薬剤師として運営ができますので、
法人において不採算となる店舗でも、きちんと収益をだして運営を続けることができる
という強みがあるからです。

また、当社にご相談いただく売主にとっては
譲渡した後もその店舗が良い形で続くことが、大前提の”想い”としてあります。
「売却できればそれでよい」という売主の方も世の中にはいらっしゃるのかもしれませんが、
当社でのお手伝いは難しいのではと考えています。

当社の開業支援は、開業希望者と売主の“想い”をつなぐサービスです。
承継後、みなさんがハッピーになることを目指して情報提供・開業支援をいたしております。

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編集部Nihon Medical Career

キャリア編集部よりキャリアに役立つ情報をお届けします。

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