これまでお手伝いをした病院薬剤師希望方々にお話を伺いましたが、
皆さま理由は様々で、色々なお考え・想いをお持ちでいらっしゃいました。
例えば、
・臨床現場で働き、高度で専門的な知識を身につけたい
・他職種と連携し、チーム医療の一員として治療に関わりたい
・カルテを見ながら、より近い距離で患者さんと接したい
・子どもの送り迎えに間に合う勤務時間で、正社員として働きたい
などなど・・・
上記は、ほんの一例ですが、人それぞれご理由は異なります。
では、どんな病院であれば、あなたの想いを叶えることが出来るのか?
病院にも様々な施設形態があり、働き方や特徴も異なります。
今回は、医療体制のタイプ別に病院の特徴をご紹介させていただきます。
* * *
救急患者・重症患者の治療を24時間体制で行う病院です。
一刻を争う患者さんも多く、患者さんの容体の変化が激しい急性期病院では、
患者さんの入退院が激しく、在院日数が短いです。
◎平均在院日数:18日以内(看護配置7:1)、21日以内(看護配置:10:1)
薬剤師の業務内容は多岐にわたり、調剤・薬剤管理指導業務のほか、
院内製剤・抗がん剤ミキシング、薬物血中濃度モニタリング、など幅広い業務内容を経験できます。
また、ICTやNST・緩和ケア・褥瘡対策などチーム医療にも積極的に参画し、
薬の専門家として専門性を高め、高度な知識を身に付けることができます。
認定薬剤師や専門薬剤師などの資格取得が出来る環境もあります。
一方で、忙しい急性期病院では、当直や日直業務の他、慢性的な残業が発生する職場も多く、
ライフワークバランスが取り辛いという声も出ています。
ただ、ひとことに急性期病院と言っても、規模や救急体制によって違いがあり、
300床~500床の基幹病院と、100床~200床の個人病院とでは、
救急件数にも大きな差があり、忙しさも異なります。
中には、比較的落ち着いていて残業が少ない職場環境もあります。
長期間の療養が必要な患者さんが入院されています。
症状が安定した患者さんが中心となり、臨時処方は少なく、DO処方が多いため、
薬剤部の備蓄医薬品数は限られます。
急性期病院に比べると、業務の幅が狭まり、
中には物足りなさを感じる方もいらっしゃいますが、
療養型だからこその魅力も存在します。
長期間入院している患者さんが多いため、ひとりの患者さんとじっくりと向き合うことができ、
時間を掛けて信頼関係を構築することができます。
また、当直や居残り勤務がある職場は少なく、
日勤のみで残業もほとんどない環境が多いため、
子育てやプライベートと両立しやすいのも特徴です。
精神疾患の患者さんが入院されています。
精神科病院にも急性期と療養があり、統合失調症、うつ病、薬物・アルコール依存症、
不安障害、認知症など、様々な疾患の患者さんがいらっしゃいます。
精神科領域は、薬剤の種類が多く、深い知識を身に付けることができます。
また、薬物療法が中心のため、薬剤師として専門性を活かせる環境でもあります。
薬物療法の認定・専門資格の取得も目指すことができます。
精神状態が不安定になっている患者さんとの会話は、
より一層気を配る必要があり難しい反面、コミュニケーション能力を養うことが出来るとも言えます。
また、療養型病院と同様、落ち着いた職場環境が多く、
残業がなく、子育てやプライベートと両立しやすい職場が多いです。
病院求人の中では給与が高めなことも、特徴のひとつと言えます。
* * *
このように、どんな病院で働くかによって、経験できる業務内容も働き方も大きく変わってきます。
・どんなスキルを身に付けたいか
・どんな働き方をしたいか
・病院薬剤師のイメージとは?
まずは、皆さまのお考えをキャリアコンサルタントまでお寄せくださいませ。
ご希望に応じた求人をご提案させていただきます。
病院薬剤師の働き方に興味がある方は、こちらの記事もご覧ください↓
山口県出身。山・川・海に囲まれた大自然の中で育ち、大学で関西へ。卒業後、旅行会社でハネムーンの企画・営業に従事。その後、キャリアアドバイザーへ転身。